有病者向け歯科診療

全身疾患をお持ちの方へ

全身疾患をお持ちの方へ

高血圧や糖尿病、心臓病などの全身疾患をお持ちの方は、歯科治療に不安を感じることも多いでしょう。当院では、そうした患者様にも安心して治療を受けていただけるような環境を整えています。院長はこれまで多くの有病者の方を診療してきました。その豊富な経験から、本来であれば大学病院へ紹介しなければならないような症例でも、当院で対応できることが多くあります。「体調が優れない」「足が悪くて遠くまで通えない」といった方も、住み慣れた地域で、安心して質の高い歯科医療を受けられるよう全力でサポートいたします。まずは一度、ご相談ください。

日本有病者歯科医療学会 専門医持病をお持ちの方の歯科治療を、安全かつ適切に行うことができる全身管理のスペシャリストです。

この専門医資格を取得するためには、以下の厳しい条件を満たす必要があります。

  • 有病者向け歯科診療の経験が5年以上あること
  • 入院管理や救命救急センターでの全身管理研修を行っていること
  • 学会での発表や学術論文の執筆経験があること

当院では、持病をお持ちの患者様にも安心して治療を受けていただくため、徹底した全身管理を行っています。

全身状態の評価

治療を始める前に、かかりつけ医の先生と連携し、患者様の全身状態や持病について詳しく把握します。これにより、一人ひとりに合わせた安全な治療計画を立てることができます。

治療中のモニタリング

治療中は、血圧や血中酸素濃度などを常にモニターで確認し、患者様の全身状態を厳重に管理しています。万が一の事態に備え、迅速に対応できる体制を整えています。

救急体制の完備

急な血圧変動に対応する降圧剤や昇圧剤、またアレルギー反応(アナフィラキシーショック)に対応するためのエピペン(アドレナリン自己注射薬)も常備しています。
さらに、院内にはAEDも設置し、スタッフ全員が定期的なトレーニングを重ね、万が一の事態に備えています。

救急体制の完備
救急体制の完備

心臓疾患

狭心症や心筋梗塞の既往があり、血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を服用している方は、抜歯などの外科処置を行う際に、通常は休薬しません。

当院では、かかりつけ医と連携して服薬情報を確認し、手術中は生体モニターで体調を厳重に管理します。術後は止血剤や縫合を適切に行い、安全な治療を心がけています。

糖尿病

糖尿病の方は免疫力が低下しているため、外科処置後の治りが遅くなったり、感染のリスクが高まったりします。

当院では、かかりつけ医と連携してHbA1cの数値を照会するだけでなく、手術前に抗生物質を服用したり、お口の中をクリーニングして細菌数を減らしたりすることで、感染予防に努めています。

慢性腎臓病

慢性腎臓病の方は、服用できる薬に制限があるため、治療には細心の注意が必要です。当院では、必要に応じて腎臓内科と連携し、腎臓に負担をかけない薬を処方します。

その他の疾患

リウマチなどの膠原病でステロイドを服用している方も、免疫力が低下しているため、感染対策を徹底して外科処置を行います。また、骨粗しょう症の治療薬(ビスホスホネート製剤)を服用している方は、事前にお知らせください。

治療を受ける際のお願い

初診時には、問診票へのご記入や、歯科医師からの質問を通して、患者様の健康状態を詳しくお伺いします。過去にかかった病気や現在の持病、服用しているお薬について、正確にお伝えください。これは、安全に治療を進めるために非常に重要な情報です。 当院の歯科医師・歯科衛生士には守秘義務があるため、患者様のプライバシーが外部に漏れることはありませんので、ご安心ください。